電力貯蔵装置のモデル化とシステム設計

二次電池や電気二重層コンデンサを用いた電力貯蔵装置の,電気自動車・ハイブリッド自動車や,自然エネルギーの出力変動抑制といったアプリケーションへの展開が注目されている。二次電池の動作は,電気化学反応・拡散現象に基づくものであり,電力貯蔵装置としての動作はそれらの電気化学反応・拡散現象が縮約されたものとして現れます。また電気二重層コンデンサも,電子回路で用いられている通常のコンデンサとは異なった特性を示します。さらに電力貯蔵装置は,単位セルを直列・並列に接続した組み電池を用いますが,その動作は単位セル動作に乗数をかけた単純な線形モデルとして扱うことができません。舟木研究室では,電気化学量論に基づく蓄電池単位セルの特性測定,より実際の使用状況に近い組み電池での特性測定を行い,動作温度・入出力電流・充電状態等の種々の特性条件における電力貯蔵装置の挙動を表すモデルを開発しています。また開発した電力貯蔵装置のモデルを用いて,エネルギーシステムにおける電力貯蔵装置の導入効果の評価および仕様・特性の最適設計について検討をしています。


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Last-modified: 2011-03-31 (木) 20:03:28 (4774d)